サイトトップ > 各家庭で継がれる「すったて」
スポンサードリンク
B級グルメ埼玉川島名物すったて
各家庭で継がれる「すったて」
忙しい農作業の合間に、簡単でしかも美味しく食べられるこの「すったて」という料理の名前は、味噌、胡麻、野菜などの食材を「すりたて」で食べていたことが由来となっているようで、「すったて」のことを「冷汁(ひやしる)」、「つったて」と呼ぶこともあるそうです。
又、この「すったて」は、うどんのみならず、ご飯にかけて食べる方法もあり、毎食「すったて」でも充分だと言う人も多いそうで、川島町ではかなりポピュラーになっている健康食です。
伝統の郷土食ということで、各家庭でその作り方も少しずつ異なりながら引き継がれているようです。例えば、約20代は続いているという長澤家では、現在の当主の父が村長さんだったということですが、農作業の帰り道、その時期の旬のキュウリ、しそ、ミョウガなどの野菜を採って帰宅し、家の味噌藏に寝かせている自家製味噌や胡麻などと大きなすり鉢で家族全員分を一度に作ったのだそうです。
氷のない時代では、手打ちうどんは冷たい井戸水で冷やすのが普通で、更にその冷たい井戸水を注いで、暑い夏を過ごす料理としたのです。現在の当主も「夏場に普通の麺つゆでは物足りないが、「すったて」は野菜がたくさん入っていて、胡麻と薬味の香りがいいので、食欲も進み、満腹感も十分」という感想を述べています。
B級グルメ埼玉川島名物すったて